お疲れ様です。星組です。
花粉症にプラスして黄砂まで凄い今年は、薬の力を使っても良い付き合いは出来そうにありません。雪が溶けて春の到来と共に外での仕事がしやすくなってきたので、ガンガン鏝使って頑張っていきます。
今回は、基礎の掃き付け仕上げです。
モルタルの掃き付け仕上げは、『ドイツ壁』とも言われます。大正時代から昭和に流行したモルタル塗り壁の左官仕上げ工法なのだそうです。近年では外壁の仕上げとして御目にかかる事が滅多にありませんが、住宅の基礎の仕上げとして採用される事は増えているように感じます。
デコボコとした強い印象ですが、一つとして同じ仕上げが存在しない唯一無二の感じを出せる味わい深い左官仕上げですね。歴史がある工法で歴史的な建造物でも行われていたと思うと、なんだか凄い左官仕上げに感じますね。
施工手順は下記のような流れで行われます。
- 施工部位の防汚養生を行います(仕上げの際にかなりモルタルが飛び散るため)
- 下塗りモルタルの塗り付け(この時のモルタルは少しセメント量を増やします)
- 仕上げ用のモルタルを練り、鏝板にとります(下塗りよりも砂が多い配合にします)
- 鏝板の上のモルタルをササラで施工部位に掃き付けるます
※ササラ とは、細切りされた竹を20センチ前後に切って束ねた小さな竹箒のようなモノを言います。
掃き付けは、掃き付ける加減で出来栄えが変わるので少しでも面白みのある模様になるように加減をしながら掃き付け量を調整するのがポイントです。
『下塗り状況』:下塗りモルタルに掃き付けたモルタルが付着するので、塗り忘れが内容に全体にしっかりと塗ります。
『掃き付け仕上げ施工状況』:ササラを使い仕上げ用のモルタルを掃き付けて行きます。
『掃き付け仕上げ完了』ランダムなデコボコが雰囲気を出しますよね。
近くで写真を撮ると何かちょっとオシャレな感じ!同じようにちょっとオシャレかもしれないと思った方は、是非左官で仕上げた壁や巨匠と言われる方の作品を見て欲しいです。素敵なものがいっぱいで興奮しますよww
少しでも左官に興味を持って頂けたら嬉しく思います。
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