研ぎ出しって面白い

お疲れ様です。星組です。

旭川は雪解けも進み暖かくなってきましたが、朝晩との寒暖差が厳しいです。暖かくなると花粉への対策が必須になる時期ですので、早めの対策で乗り切りましょうね!

 

今回は2019年8月の初旬に研ぎ出しと言われる仕上げを施工した時の話をしたいと思います。道北の枝幸町歌登(えさしちょううたのぼり)という町で、図書館と隣接した普段から子供たちが集まって遊ぶ広場に、滑り台を造るから研ぎ出しで仕上げて欲しいというご依頼を頂きました。

滑り台の研ぎ出しの仕事依頼受けたので応援をお願いしたいと、姉妹店の㈱村松左官工業に連絡を入れました。連絡をした際に社長である兄は真っ先に自分が出張に行こうと考えたそうです(笑

実際に応援に来て下さったのは私も静岡に行った際に何度もお世話になっている青野さんでした。特殊左官工事の際や現代しっくいの工事などでお世話になり丁寧な指導とたくさんの知識を与えてくれる素晴らしい方です。

兄から青野さんに応援の話を持ち掛けた時、忙しいにも関わらず「行く!!」と即答して下さったそうです!もう本当に感謝しかありません!!ありがとうございました。

静岡でお留守番になった兄は電話で進捗確認や情報交換をするたびに、羨ましい・・・自分が行きたかった・・・って嘆いてました。社長なんだからしょうがないでしょ!って何度も笑い話をしたのも思い出です(笑

施工は、弊社から細川さん、荒川さん、私の3人、そして青野さんの計4人のチームで挑みました。

下記からは、施工手順や作業状況について㈱村松左官工業のホームページでも紹介してもらった内容を引用しながら説明させて頂きます。心を込めて作業させて頂きましたので是非ご覧下さい!

 

施工手順としては、
① 下地モルタル塗り 段取り
② 下地モルタル塗り
③ 仕上げ研ぎ出し材 塗り付け 段取り
④ 仕上げ研ぎ出し材 塗り付け
⑤ 研ぎ出し
という工程になります。

手順が多くある訳ではないのですが、写真でも確認出来るように滑り台の勾配がかなりきつく、すり鉢のような形状だったため、段取りの段階からかなり悩みました。
特に施工レベルと曲線の始まりになる位置決めには神経を使い、現場管理者と協議を重ねました。

 

仕上げ塗り付けは数量的に一度では全ての施工を行うことは出来なかったため、施工範囲を決めて進める方針にし、全2回に分けました。

1回目の仕上げ塗り付け → 1回目の研ぎ
2回目の仕上げ塗り付け → 2回目の研ぎ
という流れで仕上げて行きました。

これは、全ての仕上げ塗りを行ってから研ぎにしてしまうと、硬化の具合に違いが出て、研いだ時の仕上がりにも違いが出てしまうため、研ぐ際の条件を合わせるためにとった対策です。

写真は青く見えますが、上のブルーシートが反射しているのです。
白セメントの研ぎ出し仕上げです。

ブルーシートを撤去し、研ぎ出しを行った滑り台の姿がこちら!!

研いだ表面の石目が綺麗に出て良かった~

悩んで決めた曲線の始まり位置もバッチリ決まりました!

研ぎ出しを行って感じたことは、配合が上手くいって石目が綺麗に出ていて一安心。曲線の開始位置も通って見えて一安心。そしてカッコイイ!!どの角度から眺めてもカッコイイ!!でした(笑

反射するほど綺麗な研ぎ面を造る事が出来ました。

 

仕上がりも良いものになり、最後は皆で記念撮影!

左から:荒川さん、青野さん、細川さん、テンション上がって滑り出しちゃった私。この後、皆で滑って遊びました!

 

すごく勉強になっったし楽しかったです(笑

しかし、この滑り台はこの段階ではまだ本当の意味では完成していませんでした。
この滑り台は町の皆さんが遊んでくれる事で、研いだ表面が更に磨かれ綺麗になっていくんです。
左官屋が造り、使う皆さんが成長させて初めて本当の完成に至る。
それが研ぎ出しの魅力の一つなのだと改めて感じました!

今後も面白い工事に携わっていけるように、機会が増えるように日々精進ですね!

頑張ります!!