お疲れ様です。星組です。
3月になり北海道も少しずつ暖かくなり始め、旭川も道路のアスファルトが見えるようになってきました。この時期は日中暖かいですが朝晩は冷え込んで体調を崩しやすい時期ですよね。コロナウィルスへの対策もしっかり取りながら体調を整えていきましょうね!
さて先月の23日に、現代しっくい講習会に出席させて頂きました。左官の材料の中でも古くから使用されている天然素材で、近年少しずつその知名度が回復してきている「しっくい」ですが、聞いたことはあるけど、どんなものか知らないって人も多いですよね。私もしっくいに関しての知識は浅くて、実際にどうゆうものか多くを勉強したことはありませんでした。
現代しっくい講習会とは現在、日本左官業組合連合会が勧めている、しっくい普及推進プロジェクトの一環として開催されているものになります。開催された23日は祝日でしたが50名近い左官業関係者の方が出席していました。
北海道では気候的な問題が多いため、関心は薄いのかもしれないと思っていましたが、こんなにも多くのの方がしっくいに関心を持っている事に驚き、同時にこれだけ多くの方が左官業のこれからに目を向けているのだと刺激を受けました。
今回の講習会の受講者の方に求められる目標は、
- 「しっくい」の魅力を顧客に伝えられるようになるために、まず私たちが「しっくい」について詳しくなる。
- 石膏ボード下地に塗るしっくいにおいて、クレームがなく、お客様に求められるしっくいを全国に同じように提供できるように、より良い施工要領を全国で共有する。
この2点でした。学ぶ必要があることは多いですが、今回は普及推進をしていく上で必要になってくる知識の中でもこの2点に重点を置いて講義が進められました。
講義内容は、全国共通の講義用に作成されたDVDをメインに使用し「現代しっくい」とは何か?
しっくいはどんな材料なのか?しっくいの歴史は?施工要領は?など基礎知識を学び、その後架台を使用した実技演習で施工性や注意点などの具体的な説明を受けました。
講習会では、村樫石灰工業株式会社さんが「村樫の現代しっくい」、田川産業株式会社さんが「Limore」という蓋を開けたらすぐに使用が可能なしっくい製品を提供して下さいました。
今までしっくいは、材料を揃え、仕上がりのイメージに合わせ自分たちで配合して作っていました。また練り上げ後に練り置きする時間を設ける必要があったため、すぐ施工が開始できる商品は前段取りの時間短縮につながり、実施工の時間を増やすことにもつながるためとても良いものだと感じました。
講師となる職人さんの実演
実演で塗ったしっくい。模様(テクスチャー)が入るとカッコイイ!
ボード下地に対しての処理の方法の実演。
乾式工法の壁にしっくいを塗る際の注意点や前段取り、施工する上でクレーム案件が起こる可能性が高い部分への対策や、下地をしっくいに適したものにするための確認事項などを学ぶ事が出来ました。
実際に触ってみて、材料の質感や施工性を確認しました。繊細で難しい!でも楽しかったです!
しっくいには調湿効果・消臭効果・殺菌効果がありアレルギーのリスクを低減させることが出来る天然素材です。
今回の講義を受講して、コロナウィルスが猛威を振るいアレルギー物質に敏感にならざるを得ない状況の今、病院や福祉施設、学校などのアレルギーへの対策が望まれる公共の施設に「しっくい」は応えることが出来る素材なのだと感じました。
遥か昔の時代からその効果と仕上げの自由性や美しさを認められてきた「漆喰」。今の時代で「現代しっくい」として再び注目されるようになった時、お客様に安心して施工を任せて頂けるよう努力していきたいと思います。
頑張ります!!